【日本電気】 文豪ハイパー7

1991年6月,日本電気より奥行が23.6cmとコンパクトなビジネスワープロ文豪ハイパー7が発売された.文豪ハイパー7は以下の特長を有していた.

(1) 表示措置にバックライト付白液晶を採用することで,本体の奥行が23.6cm,設置面積が937cm²とCRTモデルに比べてコンパクトで,オフィスの各人の机での利用を可能にしていた.
(2) グラフ,表計算,パーソナルデータベースなどのOA機能を標準で装備し,文章作成中に作画機能を直接呼び出すことができる「マルチデータ編集」機能を有し,図形やグラフが混在した文書を容易に作成,編集することができた.
(3) 初期化されていないフロッピィディスクやフォーマット形式の異なるフロッピィディスクなどがセットされると媒体を自動排出する「オートイジェクト機構」,データ読み込み中のフロッピーディスクの取り出しを防止「オートロック機構」などの誤操作防止機能を装備していた.
(4) 内蔵記憶容量が60頁と大容量であり,大量の文書編集に適していた.
(5) 内蔵プリンタ(86字/秒)のほかに外付けでドットプリンタ,240DPI,400DPIの各レーザプリンタを利用でき,プリンタ選択可能であった.
(6) 初心者の操作練習用に学習システムを標準で装備しており,ワープロ検定対策用の入力練習用に「タイプトレーナ」をオプション提供していた.


文豪ハイパー7の諸元
発表 1991年6月
表示部 表示 バックライト付きホワイトモード液晶
40字×24行(内システム行4行)
80字×48行(縮小表示時)
入力部 キーボード JIS X6002(c6233)準拠 テンキー付
入力方式 かな/ローマ字/快速ローマ字入力
辞書
   基本語
   AI
   ユーザ語

約152,000語
  70,000語
  5,000語
内蔵文字
外字
JIS水準1, 2を含む8,064字
FD内に188字登録可
記憶部 内部
外部
その他
文書容量約72,000字
3.5インチFD×2(2HD/2DD兼用)
メモリカードスロット×1
印字部 プリンタ
   速度
   用紙幅
   給紙方式
128ドットマルチライン熱転写方式
86CPS相当
官製はがき〜B4横
自動給紙
書体 基本


オプション書体
明朝体,ゴシック体,毛筆体,丸ゴシック体,教科書体
  7P(32×32ドット)
  10.5P(48×48ドット)  12P(54×54ドット)
明朝体アウトラインフォント,ゴシック体アウトラインフォント
通信 通信方法 300/1200/2400bps
装置諸元 寸法(mm)
重量
電源
消費電力
397W×236D×275H
10.2kg
AC100V±10V
待機時30W  印刷時62W

  
ハイパー7