【東芝】 Rupo JW-R10

公開日: 2003年5月13日
最終更新日: 2023年6月22日

1985年に東芝が販売を開始した,本格的パーソナルワープロ.東芝は,1982年に個人用途を狙ったワープロTOSWORD JW-1を発売したが,このあたりから,個人層をターゲットにしたワープロ市場への参入が増加し,16ドット印刷,単漢字入力などのような機能の絞り込みを代償にした価格競争が次第に激化し始め,10万円を切る機種が続々と発売されていた.この「低価格・低機能」の流れを変えたのが,東芝のJW-R10である.このワープロは,24ドット印刷,文節変換入力などの高級機並みの機能を提供しながら,9万9,800円という価格で発売され大ヒット商品になった.また,個人をターゲットにした商品であることから,黒色,赤色,白色の3色のモデルを準備した.

東芝は,JW-R10を契機に,業務用ワープロはTOSWORDシリーズ,個人用ワープロにはRUPOシリーズというように,シリーズ名称を分離した.

Rupo JW-R10の主な仕様



キーボード JIS配列準拠
表示装置 液晶10文字×2行 24ドットフォント
プリンタ 感熱・熱転写プリンタ 印字速度:20字/秒 印字フォント:24ドット
用紙サイズ:A4/B5



入力 文節指定かな漢字変換(ひらがな入力/ローマ字入力),文字種:3,482種(JIS第一水準/非漢字/半角文字),文書容量:1,600文字(本体内,バッテリーバックアップあり)
編集・校正機能 書式,削除(1字/1行/全文),挿入(1字/1行),センタリング,右寄せ,下線,タブ,罫線,外字,各種行修飾,他
印刷機能 縦書印刷,文字間間隔,改行ピッチ,文字サイズ,斜体,回転,白抜き,英文印刷,袋とじ,網かけ,上つき/下つき,段組,他


外形寸法
(mm)
320(W)×305(D)×54(H)
重量 3.15kg
電源 電池(単一×4) 100V/AC
文書保存 オーディオカセットテープ

  
Rupo JW-R10