【東芝】 TOSWORD JW-830AI

1990年に東芝が販売を開始した業務用ワープロで,かな漢字変換の精度を向上させるためにAI技術を応用した.JW-1000AIが文章推敲へのAI技術応用を指向したのに比べ,JW-830AIでは,かな漢字変換の精度そのものを向上させることを目的に,「AI・連想辞書V2」を搭載した.この辞書には,AI用例として,「音楽を〜聴く」,「物音を〜聞く」などのように,正しい用語の組合せが,助詞による接続状態も含めて登録されている.実際の変換では,複数の同音語の選択が必要な場合に,手がかりとなる語から連想される語を優先して選択する.また,かな漢字変換効率を向上させる工夫としては,AI・連想辞書以外にも,ユーザがよく使う言葉を覚えて優先的に変換する「長期頻度学習機能」のサポートを行った.
JW-830AIでは,17インチ縦型の高解像度を採用し,A4判フルサイズ表示を可能として,操作性を向上させた.また,印刷装置としては,400dpi高精細レーザービームプリンタを接続し,3書体のアウトラインフォントによる高品位印刷を可能とした.


  
TOSWORD JW-830AI