【カシオ】 ハンディライター HW-7

1987年5月にカシオ計算機が発表した「ハンディライター HW-7」は,紙の厚さや大きさなどの制約を受けずに,好きな場所に手軽に印字できる,まったく新しいワープロを目指して開発された.

「超小型手動追随式プリンタ」とプリンタ制御用カスタムLSIの開発,独自の高密度実装技術などにより,印字したい場所に本体を置いて軽く動かすだけで,縦や横に自由に印刷できるようになった.従来のワープロでは印字が困難だったノート・手帳・葉書・封筒など多彩な紙に直接印字できることから,ワープロの新しい需要を創造するものとして,幅広い層から受け入れられた.

パーソナルユースだけでなく,用紙が大きく直接印刷できなかった建築設計図への文字記入用など,ビジネスユースでも好評を博した.翌年2月には設計用語を内蔵した,建築設計専用モデル「ミニトレーサーHW-7K」も発売された.


  
ハンディライター HW-7