HB-55は,「MSX規格」に対応したホームパーソナルコンピュータとして,1983年11月から発売された.専門知識がなくても使えるように設計されたパソコン入門機で,あらかじめプログラムが書きこまれているROMカートリッジを本体に差し込むだけで使用できる.価格は54,800円.
HB-55は下記のような特長を持つ:
- 1. 家族のスケジュール管理,住所録作成,伝言板用メモ帳機能などが可能なソフトを内蔵しており,メニューセレクト方式で簡単に使用できる.
- 2. MSX規格に対応しているため,MSX用ソフトウェアを利用可能.
- 3. 専用カラーディスプレイは必要なく,家庭用テレビをそのままディスプレイ装置として使用可能.
項 目 | 適 用 |
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CPU | Z-80A相当 |
メモリ | ROM:32KB(MSX-BASIC)+8KB RAM:メイン16KB,ビデオ:16KB |
画面表示 | テキスト:最大40文字×24行 グラフィック:256×192ドット スプライト画面:32面 カラー:16色 |
サウンド機能 | 8オクターブ,3重和音,特殊効果音 |
カセットインタフェース | 1200/2400ボー,FSK方式 |
CRTインタフェース | RF出力,コンポジットビデオ出力 |
キーボード | ASCII配列(英数字,グラフィック記号) および50音配列(ひらがな,カタカナ) |
プリンタインタフェース | セントロニクス社仕様準拠,8ビットパラレル |
拡張スロット | I/Oバス(50ピン),ゲーム,拡張カートリッジ対応 |
ジョイスティック | 2個接続可能 |