1台10機能,リコー初の高性能パーソナルコンピュータ.
「リコーSP200」は下記の10機能を備えたビジネス・パーソナルコンピュータとして1983年6月に発売された.
- 簡易言語パソコン
- LEVEL II COBOLTMが使えるプロパソコン
- 技術計算用パソコン
- 業務専用パソコン
- パーソナルターミナル
- LANパソコン
- パーソナル英文WP
- パーソナル日本語WP
- データベースパソコン
- 制御用パソコン
リコーSP200シリーズは,16ビットマイクロプロセッサと大容量メモリー(256キロバイト〜640キロバイト)を備え,1.2メガバイト(フォーマット時)の5インチフロッピーディスク装置を最大3台まで接続が可能だった.キーボードは,かな整配列型とJISキー配列型の2種.プリンタは,24×24ドットの「漢字プリンター」,英・数・カナで毎秒120字の「ドットインパクトプリンタ」,420ミリ(A3ヨコ)の用紙収納幅を持つ「活字プリンター」,感熱紙方式の「サーマルグラフィックプリンター」の4種からそれぞれのニーズに合わせて選ぶことができた.ディスプレイは,12インチのモノクロ(グリーン)CRTと見やすいカラー(8色)CRTが用意されていた.オプションとして,8インチフロッピーディスクの外部記録装置と,5インチ固定ディスク装置がある.ソフトウェアは,BASIC,LEVEL II COBOLTM,FORTRANなどの言語のほか,初めてコンピュータを使う人にも作業やグラフ作成が簡単に行える,リコーの簡易言語をはじめ,OFIS/POLTM,MULTIPLANTMなどの簡易言語も備わっていた.
「リコーSP200」はリコーがビジネスパーソナル分野進出の第一弾として市場投入したもので,本製品の発売をきっかけに,これまでの事務機分野の範囲を超え,広範なユーザニーズに対応できるOA分野でのトータルシステムを確立していった.