キヤノンAX-1は1978年10月に発売された.使いやすさを重視した電子式卓上型プログラマブル計算機で,大型サーマルプリンタ,ミニフロッピーディスクを内蔵し,会話形式でプログラムの入力・実行が行えるように蛍光表示管による大型文字表示を採用した.主要演算素子にはLSIを使用している.
AX-1は下記の特徴を持つ.
- (1)使いやすさを重視し,一般の電卓に使用されている算式通りのプログラミング言語を採用.
- (2)内蔵の大型サーマルプリンタは80文字,48文字,24文字の紙幅を選択可能.文字印刷のほか,上下左右に動くプロッティング機能により表やグラフを容易に作成できる.
- (3)蛍光表示管大型デジトロン表示の採用により,会話型操作を実現.
- (4)内部記憶容量:基本2キロバイト,最大8キロバイト.内蔵ミニフロッピーディスク装置:65.5キロバイト.