2000年に発表されたA4オールインワンノートPCで,DVDソフト再生とCD-R/RWへの書き込みが1台で可能なCD-ROM・CD-R/RW・DVD-ROM一体型マルチドライブを世界で初めてノートPCとして搭載した.
シリコンオーディオプレイヤーの市場拡大や,インターネット音楽配信の増加により,PCによる音楽の編集・保存・再生が増え,CD-R/RWドライブ内蔵PCの販売比率が高まっていた.また,DVD映画タイトル数増加に合わせて,DVD-ROMドライブ内蔵モデルの需要も増え始めていた.DynaBook DB70P/5MCこのような新たなニーズに応えるノートPCを目指して開発され,世界最薄12.7mmのマルチドライブを内蔵したほか,重低音の再生を高めたサブウーハー付き高音質ステレオスピーカシステム,ノートPCで最大級・高輝度の15インチTFT XGA対応「SuperView液晶」,グラフィックアクセラレータ「S3 Savage IX」を搭載した.
さらに,デジタルビデオカメラと接続してビデオ編集が楽しめるi.LINK端子(IEEE1394)や,5.1ch対応スピーカやMDレコーダに容易につなぐことができる光ディジタル出力端子(S/PDIF)を装備するなど,AV機能との連携が強化された.
また,ADSLによるインターネット接続の商用サービス開始やCATVによるインターネット接続サービス開始に合わせて,LANを標準装備し,通常のダイヤルアップ接続に加え, ADSLやCATVなどの高速通信回線にも対応した.
CPUには「Intel SpeedStepテクノロジー対応モバイルPentium IIIプロセッサ(700MHz)」を採用し,PC100対応高速SDRAMメモリは標準で120メガバイト(最大384メガバイト),HDD容量は20ギガバイトで,OSとしては,「Microsoft Windows Millennium Edition」(Windows Me)を搭載していた.