【東芝】 DynaBook SS PORTÉGÉ 3000シリーズ

1998年6月に発表されたB5サイズサブスリムノートPCで,8.45mmの薄型大容量ハードディスク装置,0.7mm厚のマグネシウム筐体,4.8mm厚の薄型キーボード,5.7mm厚の薄型液晶ディスプレイ,高集積チップセット等の薄型化のための各種要素技術の開発・採用により,B5サイズとしては,世界最薄(当時)の19.8mmと最軽量の約1.19kgを実現した.

DynaBook SS PORTÉGÉ 3000シリーズには,DynaBook SS PORTÉGÉ 3000と,同3010という2つのモデルが存在する.両モデルの主な違いは,CPUの動作周波数と磁気ディスク装置の容量である.

DynaBook SS PORTÉGÉ 3000は,CPUとしては,MMX Pentium(233MHz)と2.1ギガバイトの磁気ディスク装置を搭載しており,一方,DynaBook SS PORTÉGÉ 3010は,CPUとしてはMMX Pentium(266MHz)と4.3ギガバイトの磁気ディスク装置を搭載していた.

DynaBook SS PORTÉGÉ 3000シリーズは,ほかにも次のような特長を持っていた.

1. 1,677万色表示可能なSVGA(800×600ドット)対応TFTカラー液晶ディスプレイの搭載.
2. メモリは,標準で64メガバイト搭載し,最大で96メガバイトまで増設可能.
3. B5サイズでありながら,PCカードスロット(Tyle II)を2基,バッテリー駆動3.5時間(標準バッテリー.大容量バッテリーを使用すると最大7時間使用可能).
4. シリアル,パラレル,CRT,PS/2,USB,PCカードスロットの各インタフェースを装備したI/Oアダプタ(オプション),CRT,PS/2インタフェースを装備したミニI/Oアダプタ(オプション)により,各種デバイス類の利用が可能.

なお,この製品が発表された時期は,Microsoft Windows 98の発売間近であったために,PCにはMicrosoft Windows 95がインストールされ,「東芝Microsoft Windows 98無償アップグレードクーポン券」が標準添付されていた.


  
DynaBook SS PORTÉGÉ 3000シリーズ