【東芝】 DynaBook GT-R590

1995年に発売されたノート型PCで,MicrosoftからリリースされたばかりのMicrosoft Windows 95とWindows3.1がハードディスク上にインストールされていて,最初の起動時に,いずれを有効にするか選択ができた.

11.3インチの大型カラー液晶ディスプレイを搭載し,高速グラフィックアクセラレータも標準で装着されていた。これにより,800×600ドットのSVGA高解像度画面表示が可能であった.

CPUには,低消費電力タイプの高速プロセッサ「Pentiumプロセッサ(90MHz)」 を採用し,従来機種(DynaBook GT475)に比べCPUの処理速度が約2.3倍高速となった.

リチウムイオン2次電池の搭載やCPU,HDDなどに省電力機構を採用し,フルパワーモードでは約2.3時間,省電力モードでは最大約4時間の長時間バッテリ駆動が可能となった.また,本体内部の高密度実装化および部品配置の最適化を図ることにより,従来外付けであったACアダプタが本体に内蔵となったので,机上での省スペース化の実現とともに,可搬性が高くなった.

HDDは,容量が810MBで,従来のIDE規格の約2倍のデータ転送速度を実現するEnhanced IDE規格で接続されており,高速アクセスが可能となった.

DynaBook GT-R590の諸元・仕様
モデル 081SS/Wモデル 081ST/Wモデル
外形寸法 幅299×奥行235×高さ55 mm
重さ 3.3kg 3.2kg
電源
バッテリ(リチウムイオン),AC100〜240V(ACアダプタ内蔵)
消費電力 35W
CPU Pentium(90MHz)
メモリ
標準 8MB 最大 40MB
ディスプレイ
(内蔵)
11.3インチFLサイドライト付
DSTNカラー液晶ディスプレイ
解像度 800×600ドット
226,981色中256色同時表示
11.3インチFLサイドライト付
TFTカラー液晶ディスプレイ
解像度 800×600ドット
65,536色同時表示
外部カラーCRT
(オプション)
640×480(フルカラー),800×600(65,536色),
1024×768(262,144色中256色)
補助記憶装置
FDD 3.5インチ(1.44MB/1.2MB/720KB) CD-ROMと差換え可
HDD 810MB
CD-ROM(オプション) 4倍速 FDDと差換え可
インタフェース
RS-232C(非同期),プリンタ(セントロニクス),CRT(RGB),PS/2,PCカードスロット×2(Type III使用時は1スロット)
赤外線通信 IrDA準拠,ASK準拠
サウンド機能
SoundBlaster Pro互換(16ビットステレオ),マイク/スピーカ(モノラル)内蔵インタフェース(ヘッドフォン出力(ステレオ),オーディオ入力(ステレオ),マイク入力(モノラル))
OS
MS-DOS V6.2/V Microsoft Windows3.1/Windows 95の選択

  
DynaBook GT-R590(提供:木下 恂氏 "Knuhsの書斎" http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/)