【三菱電機】 apricot NT386SL

PCオープンアーキテクチャ推進協議会(OADG)対応のIBM DOSバージョンJ5.02/Vを搭載したノートブックパソコンであり,1992年9月に三菱電機から発表された.インテル社のi386SL(25MHz)マイクロプロセッサを搭載したVGA対応ホワイト液晶ディスプレイ採用機で,A4ジャストサイズながら,デスクトップ並みの高性能を発揮する以下の特徴を持つ.

  • 高速・省電力タイプの32ビットCPUに加え,16キロバイトのキャッシュメモリを標準装備.さらに,i387SL(25MHz)高速演算プロセッサも搭載可能.
  • ワンタッチで着脱可能な80メガバイトと40メガバイトの2種類の小型・軽量2.5インチハードディスクパックを内蔵.パック交換で複数の業務に適用させることができた.
  • 1.44メガバイト/1.2メガバイト/720キロバイトの3モードアクセスが可能な3.5インチFDDを標準装備.
  • バッテリーは,電源オフ時で2時間,使用中でも4時間で充電.バッテリー駆動時間は標準装備の内蔵バッテリーで約1.8時間.
  • 専用スロットに,非同期内蔵モデム(2400bps,MNPクラス5,CCITT,V42bis),FAXモデムボード,増設RS-232Cカードのいずれかを実装可.
  • 拡張バスコネクタにトークンリング・アダプタ内蔵拡張ユニットを接続し,トークンリングLAN環境でホストコンピュータにアクセス可.
  • NetWareおよびLAN Managerのクライアントとして利用可能.

apricot NT386SLの主な仕様
CPU プロセッサ i386SL 32ビットマイクロプロセッサ(25MHz)
高速演算プロセッサ i387SL高速演算プロセッサ(25MHz)
メモリ ROM 128KB
RAM 2MB(最大8MB,増設単位2MB/6MB)
キャッシュメモリ 16KB
ビデオRAM 256KB
補助記憶装置 FDD 3.5インチ(1.44MB/1.2MB/720KB)×1
HDD 40MB,80MB
2.5インチ,交換自在なハードディスクパック方式
表示装置 表示方式 バックライト形液晶ディスプレイ,16階調,VGA仕様
表示色 ペーパーホワイト
日本語モード 解像度:640×480ドット
日本語表示:40字×25行,16×19ドット
英数字表示:80字×25行,8×19ドット
英語モード 解像度:640×480ドット
英数字表示:80字×30行,8×16ドット
キーボード JIS配列準拠89キー
マウス<オプション> 2ボタン,シリアル・マウス
インタフェース RS-232C Dサブ25ピン,ASYNC
プリンタ セントロニクス・インタフェース
通信カード
<オプション>
増設RS-232カード/非同期内蔵モデム(2400bps,MNPクラス5)/FAXモデム
拡張バス 160ピン
電源 ACアダプタ AC 100V±10%,50/60Hz
内装バッテリー 駆動時間 約1.8時間
充電時間 約2時間(電源OFF時)
約4時間(使用中)
消費電力 62VA/26W
外形寸法 幅×奥行×厚さ(mm) 297×210×49
本体質量 2.8kg

  
apricot NT386SL