1999年8月,高性能サーバ「Express5800シリーズ」において,2メガバイトの二次キャッシュメモリを搭載した米国インテル社の「PentiumIII Xeonプロセッサ(550MHz)」を最大8個搭載可能な最上位モデル「Express5800/180Ha」が発売された.
128MBの三次キャッシュメモリおよび自社開発のチップセットを搭載することで,大規模データウェアハウスなどのシステムにおいて,最大8個のCPUによるメモリ共有型のマルチプロセッシングを高速に行うことを可能としていた.基本メモリ256メガバイト,最大8ギガバイトの大容量メモリを搭載可能であること,および36.3ギガバイトの大容量ハードディスクを最大12基(435.6ギガバイト)まで搭載可能であることにより,大規模オンライントランザクションサーバなどのエンタープライズ規模のシステムにも対応可能であった.CPU用ファンの状態を監視するセンサーを搭載し,電源を二重化し,サーバの稼動状況を遠隔地の管理パソコンから監視可能とするソフトウェア「ESMPRO」を標準搭載しているなどにより高い運用性を備えており,企業のミッションクリティカルなシステムでの利用に適していた.サーバの障害の兆候をインターネットを通じて保守員に自動通報し,予防保守を実現する「エクスプレス通報サービス」にも対応しており,システム管理者の負荷も低減できた.
モデル名 | Express5800/180Ha | |||
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CPU | PentiumIII Xeonプロセッサ×2 | |||
クロック周波数 | 550MHz | |||
二次キャッシュメモリ | 1MB | 2MB | ||
三次キャッシュメモリ | 128MB | |||
搭載可能CPU数 | 8 | |||
チップセット | 450NX PCIset+NEC 8wayアーキテクチャ(100MHz) | |||
メモリ | 標準 | 256MB(64MBEDO-DIMM×4) | ||
最大 | 8GB(256MBEDO-DIMM×32) | |||
補助 記憶 装置 |
内蔵 ハード ディスク |
標準 | オプション | |
最大 | 435.6GB(36.3Gバイト×12) | |||
標準インタフェース | 100Base-TX(10Base-T対応) | |||
筐体デザイン | ツインフルタワー | |||
外形寸法(W×D×Hmm) | 445×715×810 |