1998年6月,基本ソフト(OS)に「Microsoft Windows NT Workstation」を搭載したワークステーション「Express5800/50シリーズ」において,インテル社「PentiumII Xeonプロセッサ(400MHz)」を最大2個まで搭載可能であり,新たに開発した3Dグラフィクスアクセラレータ「TE3A」を搭載することにより,業界最高レベルの3Dグラフィクス描画性能を実現した「Express5800/56Wa」,「PentiumII Xeonプロセッサ(400MHz)」を最大4個まで搭載可能な「Express5800/58Wa」の2モデルが発売された.「PentiumII Xeonプロセッサ(400MHz)」とインテル社製ワークステーション用チップセット「440GX AGPSet」を採用し,NECが開発した3Dグラフィクスアクセラレータ「TE3A」を搭載することにより,OpenGLの性能ベンチマークテスト「Viewperf CDRS-03」における測定値が125(前機種比約1.6倍)と,「Windows NT Workstation 4.0」を採用したワークステーションとしては業界最高レベルの描画性能を実現したモデルと,NEC製3Dグラフィクスアクセラレータ「TE3AL」を搭載し,同測定値80を達成した2モデルを提供し,自動車や機械などの製造業における本格的CAD/CAM分野や3Dコンテンツ作成,CG分野などにおいて,快適な3Dグラフィクス利用環境を実現することをねらいとしていた.プロセッサを最大4個まで拡張可能で,電気系CAD,解析シミュレーションなど高速な演算処理が必要とされる分野においてマルチプロセッサを活用した利用環境を提供した.Express5800シリーズはPCサーバ,PCワークステーションなどを含むため,本機種はPCサーバとしても掲載しています.
Express5800/58Wa | Express5800/56Wa | ||
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CPU | PentiumIIXeon(400MHz) | PentiumIIXeon(400MHz) | |
プロセッサ数 | 1〜4 | 1〜2 | |
キャッシュメモリ | 一次キャッシュ | 32KB | 32KB |
二次キャッシュ | 1MB | 1MB | |
グラフィックスアクセラレータ (オプション) |
ViperV330 | TE3A ,TE3AL, FireGL1000Pro |
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チップセット | 450NX PCIset | 440GX AGPSet | |
メモリ | 標準 | 128MB | 64MB |
最大 | 4GB | 1GB | |
内蔵ハードデスク | 標準 | 8.6GB | 4GB |
最大 | 8.6GB×6 | 12.6GB |