【三菱電機】 MELCOM80 GS700/10

0.8ミクロンCMOSテクノロジを用い,三菱電機が新規に開発した170万トランジスタの1チップ・フルカスタムVLSIのCPUを搭載したオフィスコンピュータで,1992年11月に発表された.1991年9月より発売が開始されたMELCOM80シリーズ GSファミリの最上位モデルであり,それまでの最上位機であったGS600/30の2倍の処理性能を持つ.

主メモリには,当時最先端の16メガビットDRAMチップを用い,CPUボード上に拡張メモリユニットを追加することにより,最大384メガバイトまで搭載が可能であった.最大ディスク容量は150ギガバイト,ワークステーションは最大2,048台,プリンタは最大1,000台,通信回線は最大384本が接続可能であり,国内最大級のオフコンを,GS600/30よりもコンパクトな筐体で実現した.

併せて,リレーショナルデータベースプロセッサ「GREO(グレオ)」が,集積度が3倍に上がって1ボードで実装できるようになり,また,処理性能も最大2倍に強化された.GS700/10には,この1ボードグレオ「GREO-1U」を3台まで搭載できた.これにより,最大,同時に3つのジョブでデータベース操作を並列処理できるようになり,従来に比べて,データベース処理時間を3倍〜150倍に高速化できた.


MELCOM80 GS700/10MELCOM80 GS700/10のCPUチップMELCOM80 GS700/10のCPUチップ
  
1ボードグレオ「GREO-1U」