【沖電気】 OKITACsystem9 Kシリーズ

沖電気が1980年に発表したOKITACsystem9 Kシリーズは世の中に先駆けて全面的に漢字化を実現したものであった.当時のオフィスコンピュータでは画面の表示だけは漢字化されていたが,データの入力,帳票の印刷はカナが主流であった.OKITACsystem9 Kシリーズでは,専用ブックによる漢字入力,漢字プリンタへの帳票印刷等を行うことができるようになった.また,オペレーティングシステムからのメッセージも漢字で表示し,従来までのカナ表示の「イジョウシュウリョウ」を「以上終了」と勘違いされることもなくなった.

 
  モデルK30 モデルK50 モデルK60 モデルK70
発表時期 1979年5月8日 1979年10月1日
基本処理装置 記憶素子 MOS IC
記憶容量 128KB〜256KB
サイクルタイム 0.7μs
漢字 JIS規格第一水準,第二水準 6,349字
コンソールタイプライタ 印字速度 90字/字,60字/s (漢字)
キーボード アイウエオ配列,JIS配列
ディスプレイ 40字×2行
外部記憶装置 ディスク 固定ディスク装置10MB ディスクパック装置 20MB ディスクパック装置 40MB
フロッピーディスク装置 フロッピーディスク装置512kB 1MB×2台
周辺装置 ラインプリンタ
磁気テープ装置
キャラクタディスプレイ ○14インチCRTディスプレイ
紙テープリーダ
紙テープパンチ
カードリーダ
マークシートリーダ
通信制御装置 ○5回線(200bps〜9600bps)

 
OKITACsystem9漢字シリーズモデルK30OKITACsystem9漢字シリーズモデルK70