【日本電気】 NEACシステム50II,100II,150II

日本電気は,1980年2月,NEACシステム50II,100II,150IIを発表した.本製品は,1978年に発表したNEACシステム150などの対話指導型オフィスコンピュータの使いやすさを発展させるために,ハードウェア,ソフトウェアを強化し,全機種に日本語処理機能を可能にした本格的な日本語による対話指導型のオフィスコンピュータである.

その特長は以下の通りである.

1)日本語による対話指導型データ処理の実現
漢字ひらがな文の対話が見やすいように24×24ドット表示の日本語ワークステーションを開発し,対話指導能力を強化し,また,1文字24×24ドットの明朝体文字を毎分60行印字できるラインプリンタを接続することで,処理能力の高い日本語処理システムを実現した.
2)日本語専用機種ではなく,全機種で日本語データ処理ができるようになった国内初のオフィスコンピュータファミリー.
3)日本語処理と従来型データ処理システムの併用を可能にし,また,従来型データ処理に日本語処理機能を増設して業務を逐次拡大していくことを可能にした.

NEACシステム50II,同100II,同150IIの諸元
項目 NEACシステム50II日本語 NEACシステム100II NEACシステム150II
モデル40II モデル60II モデル80II
発表 1980年2月
中央処理装置 最大記憶容量 112KB(ユーザ) 256KB 256KB 512KB 512KB
コンソールまたはワークステーション 日本語コンソール 1台
ワークステーション 日本語または英数カナ文字ワークステーション
フロッピーディスク 容量 1MB/台
接続台数 最大4台
磁気ディスク 容量 16/32/64MB
接続台数 最大4台
プリンタ 日本語プリンタ ラインプリンタ
日本語プリンタ
シリアルプリンタ
オペレーティングシステム ITOS ITOS
言語 COBOL,
対話型言語SMART
COBOL, FORTRAN, 対話型言語SMART

  
NEACシステム50II