【三菱電機】 MELCOM88

主記憶にICを採用し,MELCOM83と比べ,演算速度で15〜20倍,総合能力では3〜20倍の性能を持つオフコンで,1972年に三菱電機が発表した.複数の端末を接続して複数の操作者が同時に伝票発行をするマルチビリング方式を初めて実用化した.

主記憶は,1,000語(8,000バイト)のIC(アクセス時間320μs)と,6,400語(51,200バイト)の磁気ディスク(アクセス時間10ms)で構成され,実処理の高性能を得ると同時に大容量を低価格で実現した.

プログラム言語では,機械語に加え,アセンブラ言語,COBOLを使用可能とし,さらに,ディスクソート,関数計算サブルーチンなどのユーティリティプログラムを提供した.

これらにより,伝票発行処理から管理業務用のバッチ処理まで広範囲の業務に使用でき,大企業の部門機,中堅企業の中核機として,広く利用された.


  
MELCOM-88