【日立】 HITAC L-700シリーズ

オフィスプロセッサも従来の単なる業務合理化のための利用から,顧客情報管理や意思決定支援などの戦略的利用へと高度化してきた.このような市場ニーズに対応すべく,シリーズを一新したHITAC L-700シリーズ(1989年11月発表,1990年1〜3月出荷)を製品化した.

最上位機のHITAC L-780プロセッサグループでは,53万トランジスタBICMOS VLSI,HITAC L-750〜770プロセッサグループでは,10万ゲートCMOS VLSIの採用をはじめ,大幅な機能強化を図った.また,HITAC L-750プロセッサグループ以上では新OS MIOS7/ASを採用.高度なイメージ認識技術と知識処理技術による知的帳票認識機能「BELIEVE」をサポート.読み込んだ帳票に様式・内容を認識し,その帳票に合った処理プログラムを自動作成できる機能である.さらに,自律分散「エバーラン」もサポートし,高信頼性も実現した.

また,財務会計,給与計算,販売管理,生産管理を有機的に結合し,一貫したデータベース管理を可能にした統合アプリケーションパッケージ「統合業務システム」や戦略情報システム(SIS)構築を支援するパッケージをサポートした.

HITAC L-700シリーズの仕様
  L-710 /10* L-720 /10* L-730 /10 L-730 /20 L-730 /30
メモリ容量 2MB 2〜4MB
ディスク容量 20 〜100MB 40 〜120MB 80 〜160MB
ディスプレイ 15インチモノクロ(グリーン,ペーパーホワイト)/カラー,液晶(ペーパーホワイト)
OS名 MIOS3/AS
言語 COBOL85/RS, COBOL, RFD, 拡張BASIC, C

*:L-710/10, L-720/10は,L-750以上のワークステーション専用


  L-750 /10 L-750 /20 L-750 /30 L-760 /10 L-760 /20 L-760 /30
メモリ容量 4 〜8MB 4 〜12MB 4 〜16MB 4 〜8MB 4 〜16MB 4 〜24MB
ディスク容量 100 〜200MB 100 〜400MB 100 〜700MB 150 〜600MB 150 〜900MB 150MB 〜1.05GB
最大ワークステーション台数 4台 4台 8台 8台 16台 32台
通信回線数 2回線 4回線 4回線 4回線 8回線 12回線
OS名 MIOS7/AS
言語 COBOL85, ETOILE/OP, BELIEVE, FORTRAN77, PASCAL

  L-770 /10 L-770 /20 L-770 /30 L-780 /10 L-780 /20 L-780 /30 L-780 /40
メモリ容量 6 〜24MB 6 〜32MB 6 〜40MB 8 〜56MB 8 〜80MB 8 〜104MB 8 〜120MB
ディスク容量 280MB 〜1.12GB 280MB 〜1.96GB 280MB 〜3.92GB 590MB 〜4.13GB 590MB 〜8.26GB 590MB 〜12.39GB 590MB 〜16.52GB
最大ワークステーション台数 32台 48台 64台 64台 96台 128台 240台
通信回線数 12回線 16回線 16回線 30回線 45回線 60回線 60回線
OS名 MIOS7/AS
言語 COBOL85, ETOILE/OP, BELIEVE, FORTRAN77, PASCAL

  
HITAC L-770