【日立】 HITAC L-320

HITAC L-320は情報処理システムが本社部門から工場,営業所へと広がる中で,従来のバッチシステムあるいはオンラインリアルタイムシステムではなく,「現場で必要な処理は現場で」という考え方を根底にした分散処理システムとして開発された.

小規模事業所ではオフィスコンピュータとしても充分活用でき,オフィスコンピュータの先駈け的な製品であった.

HITAC L-320システムの特長は次ぎのとおりであった.

(1)日常業務で必要な伝票発行,データエントリ,簡易計算,集計処理などを事務の現場,業務の現場で可能とした.
(2)これらの業務では,RFD(レコードフォーマットディスクリプタ)と呼ぶ簡易なパラメータ記述式言語で簡単に業務プログラムを作成することができた.

HITAC L-320シリーズとしては,その後,漢字機能を強化し日本語文書編集処理機能(ワープロ機能)を搭載したHITAC L-320/30H, 50H, 30Dおよびマルチステーションシステムを実現したHITAC L-320/60が開発された.


  
HITAC L-320 モデル8/9