【内田洋行】 USAC 8800シリーズ

USAC 8800シリーズ(モデル70,60,50,40,30,20)は,内田洋行のオフィスコンピュータで,USAC2001シリーズの後継シリーズであり,中堅企業におけるコンピュータシステムの戦略的活用に寄与するマシンとして,1990年10月に発表された.多様化,高度化する顧客のニーズに対応するため,RDB標準採用によるリアルタイムデータ処理,データの検索二次加工処理,システムの信頼性・安全性および国際標準規格への対応など新しい時代のオフィスコンピュータとしての考え方に基づいたシステムとして,中堅企業のトータルシステム化を推進した.またオフィスワークステーションとしてすでに発売済のGXシリーズと連携し,OAデータとDPデータを活用した事務処理形態を確立させた.

本機は,以下の特長を有した.

(1)リレーショナルデータベース(FX-RDB)の採用,データベース処理サービスDPS
(2)ネットワーク機能(水平,垂直連携),自動運転機能,UPS装置の標準装備(モデル50以上)

その後,USAC 8800シリーズは,USAC 8800 IIシリーズ,USAC 8800 II Rシリーズ,USAC 8800SVシリーズと性能,機能を強化し,90年代後半のオープンアーキテクチャシステムへと発展していった.

USAC8800シリーズ主要諸元
機種名 USAC8800
モデル20
USAC8800
モデル30
USAC8800
モデル40
発表時期 1990年10月
位置付け USAC2001シリーズ後継機
CPU 16ビットCMOS LSIプロセッサFSSPII
最大主記憶容量 4MB 7MB 9MB
最大ディスク容量 360MB 540MB 900MB
最大ワークステーション接続台数 6台 10台 14台
その他
  • GXシリーズとの連携による垂直分散処理システム
  • リレーショナルデータベース(FX-RDB)の採用
  • 多彩なネットワーク機能

機種名 USAC8800
モデル50
USAC8800
モデル60
USAC8800
モデル70
発表時期 1990年10月
位置付け USAC2001シリーズ後継機
CPU 16ビットCMOS LSIプロセッサFSSPII
最大主記憶容量 11MB 16MB 28MB
最大ディスク容量 1.5GB 2.5GB 4.2GB
最大ワークステーション接続台数 20台 54台 80台
その他
  • GXシリーズとの連携による垂直分散処理システム
  • リレーショナルデータベース(FX-RDB)の採用
  • 多彩なネットワーク機能

  
USAC8800モデル70,40
左:USAC8800モデル70,右:USAC8800モデル40