1980年代に入ると,本格的な企業の情報化・ネットワーク化に伴い,オフコンも単体で使う事務処理マシンにとどまらず,メインフレームやPCとのデータ連携が重視され,オ一プンなプラットフォームが要求されるようになった.
1986年に「32ビット高速MPU」「日本語対応UNIX」「強力なネットワーク機能」というコンセプトで発表したのがSX-1000シリーズである.
MPUにモトローラの68000シリーズを採用し,UNIX SystemVをベースに,4.2BSDのネットワーク機能や,独自のウィンドウマネージャ,日本語処理機能を追加してCAIOS-UXというOS基盤を作り上げた.それまでの自社開発のオリジナルOSから,UNIXへ移行するに伴い,過去から蓄積したアプリケーション等の互換性を保つことは,大きな課題であったが,アプリケーションが使用するライブラリ層のインタフェースと機能を保つと同時に,各種のコンバートツールを並行して開発した.
■主な仕様 (SX-1050V)
- ●CPU:MC68020 (32bit)
- ●RAM:4〜8MB
- ●ハードディスク 標準80MB 最大780MB
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●通信機能:LANコントローラ標準
:マルチプロトコルコントローラ(オプション)