【カシオ】 Σ-8000

1970年代に入ると,電子技術の急速な発達に伴って,世の中のオフコンも,いわゆるコンピュータシステムとしての進化が始まった.

1975年に発表したΣ-8000は外部記憶にいち早くフロッピーディスクを採用し,プログラム用の記憶装置とは完全に分離した.これによってプログラムサイズによってデータ領域が圧迫されることがなくなると同時に,データの可搬性,保存性を実現した.

また,カシオの電卓によって培った半導体や部品の共用,生産ラインの共用等により,それまでの30%のコストダウンを実現した.

■主な仕様

●プログラム制御部
  • 方式:ストアードプログラム 命令数74種類 ステップ数1024ステップ
●記憶部
  • 装置:フロッピーディスク
  • 容量:39kw×2 (1w=15桁+サイン)
  • 記録方式:FMコンタクト方式
●印字部
  • 方式:インパクトシリアル 128文字/行
  • 速度:1,800字/分


  
Σ-8000