【日本電気】 NS-1000

公開日:2015年6月1日
最終更新日: 2023年8月23日

NS-1000は1998年に日本電気より発表されたデスクスタンド型OCRスキャナである.NS-1000はデスクスタンド型と呼ぶ窓口用途のイメージスキャナとしては世界初の非接触式オーバヘッド型の構造を持ち,専用光源を不要とする画期的なスキャナで,最大A4サイズの帳票を指定したマット上に置くだけで高速なイメージ取得を実現した.窓口対応など顧客と対面しながら帳票処理する業務に威力を発揮するNS-1000は以下の特長を有している.

    (1)B6サイズなら約0.7秒,A4サイズなら約1.5秒で200dpiの256階調グレースケールイメージ取得を実現,非接触のためイメージだけなら立体物もスキャン可能
    (2)専用光源を不要とし一般オフィス環境の明るさ(350~1,500ルクス)での使用を実現
    (3)スキャナのヘッド部を読取対象の真上でなく端に位置させることで,その存在を意識させない自然な対面処理を実現
    (4)OCR機能以外に取得した全体イメージから帳票を自動識別する機能を搭載し,目的の業務に瞬時に切替ができ多様で迅速な対応を要求される窓口業務の効率化を実現
    (5)指定したマット上であれば置く位置や傾きを自動検知して補正する機能を搭載し,煩雑な帳票の取扱いから解放

NS-1000の諸元
読取文字種 手書き 英数カナ記号,漢字,マーク(OMR機能あり)
活字 OCR-B/K等,マルチフォント,漢字
用紙サイズ 最大210×297(横×縦,単位mm)
読取速度 B6サイズで約0.7秒,A4サイズで1.5秒(200dpi/256階調)
使用環境 周囲の明るさJISZ9110事務室相当(350~1,500ルクスをカバー)
外形他 スキャナ部 W265×D285×H521mm,重量約6kg
制御部 W85×D370×H137mm,重量約2.5kg

 
NS-1000の外観NS-1000の外観 

OCRの解説文では,一般社団法人電子情報技術産業協会発行の「OCRカタログ用語集(第2版)」の用語を使用しています.各用語の意味については,本用語集をご参照ください.