オンライン・リアルタイム・システムとして,計算機制御,データ通信制御,科学技術計算などのほか,小規模なタイムシェアリングシステムにも利用できる中規模の計算機で,1967年に完成した.
アキュムレータ,インデックス・レジスタ,ベース・レジスタの用途に使える汎用レジスタは,3個を1セットとして,4セット用意されており,使用するセットをプログラム・ステータス・ワードで指定することにより,プログラムの迅速な切り替えを可能にした.
命令のオペランドのアドレスは論理アドレスであり,物理アドレスへの変換は,図に示すように,セグメンテーションとダイナミック・リロケーションの2次元アドレス変換方式を採用していた.セグメンテーションは,利用者間で主記憶上のプログラムやデータを共有するために用意され,ダイナミック・リロケーションは,プログラムを主記憶のどこへロードしても実行できるようにするために用意された.16ビットの論理アドレスの最上位のビットがセグメントを指定し,セグメントに対応したマッピング・レジスタの値を論理アドレスに加算して物理アドレスを求めるという方式が採用された.ページ・サイズは512語であり,主記憶の保護のために,ページごとに2ビットのメモリ・ロックを持っていた.