【日本電気】 PX7900

1996年3月に,並列型汎用コンピュータ「パラレルACOSシリーズ」の汎用大型コンピュータ「PX7900」が発売された. 基本ソフト(OS)に新開発の「ACOS-6/NVX PX」が採用され,大型汎用コンピュータ「ACOSシステム3700」および「ACOSシステム3900」とソフトウェアの完全な互換性が実現されていた.CMOS技術と並列処理技術を利用した世代の汎用コンピュータ「パラレルACOSシリーズ」は,「ACOS-2」,「ACOS-4」,「ACOS-6」という日本電気のすべてのOSに対応した製品ラインが完成した.汎用大型コンピュータの機能を1チップに収めた高性能CMOSプロセッサを採用し,これを最大8個結合したメモリ共有型CPUを実現し,ハードウェアの価格性能比を,従来機種比で約3倍から約5倍に向上させていた.このメモリ共有型CPUを最大4台(CMOSプロセッサ最大32個)を結合し,磁気ディスク装置などを共有するファイル共有型並列システムを構築できた.最小構成から最大構成まで性能に約18倍の拡張性を実現でき,柔軟性に富んだシステムの構築が可能であった.


  
パラレルACOSシリーズPX7900