EX830II, EX840 II, EX850 IIでは,本体(中央処理装置,主記憶装置,チャネル装置)に入出力制御装置(磁気ディスク制御装置,通信制御装置,ローカルワークステーション制御装置,ローカル入出力制御装置,統合通信制御装置)を統合実装するとともに,磁気ディスク装置を最大5GBまで内蔵可能とするコンパクト化を行い,端末を除くシステムあたりの設置面積をEX830,EX840,EX850に比べ27〜48%縮減した.また,電源の瞬停時,バッテリバックアップの間に自動的に状態情報をセーブし,復電後,自動的にジョブの再開を図るパワーフェールセーフ機能を追加した.
EX860II,EX870II,EX880IIは,中央処理装置の性能を向上させるとともに,最大主記憶容量を拡張し,仮想空間サイズを16MBから256MBに拡張したGOS/EAを搭載している.拡張部分をシステム共通領域として利用することにより,システムに接続できる端末数を増やすとともに,オンライントランザクション処理やデータベース処理の機能拡大と性能向上,および,タイムシェアリングシステムの応答性能向上を図った.また,自動運転システムに,業務の途中でシステムを一旦停止させ,後で再開することを可能にするシステム・チェックポイント・リスタート機能を追加した.
EX830II | EX840 II | EX850 II | EX860 II | EX870 II | EX880 II | ||
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発表時期 | 1988年4月 | 1990年7月 | |||||
処理能力比* | 1 | 1.4 | 2.4 | 3.2 | 4.8 | 8.1 | |
主記憶 | 素子 | 1MbitCMOS LSI | 1MbitCMOS LSI | ||||
最大容量 | 32MB | 48MB | 64MB | 256MB | |||
バッファ記憶 | 16KB | 32KB | 64KB | 32KB | 64KB | 128KB | |
チャネル台数 | 最大5台 | 最大8台 | 最大16台 | 最大12台 | 最大24台 |
(*)処理能力はEX830比