7400系CCPの後継機として1981年〜1984年にかけて電電公社(現NTT)研究所においてDIPS-11/5Eシリーズ用CCPの開発を開始し,DIPS大型通信制御処理装置CCP-IIE,DIPS小型通信制御処理装置CCP-IEの試作を,各々1984年,1986年に完了した.
DIPS-11/5Eシリーズ用CCPの主な特徴は,(1)通信処理機能の高機能化として,汎用のDIPSアーキテクチャを採用し,DIPS小型システム用に開発した通信ソフトの流用・共通化し,特に実時間性の厳しい通信制御部には,小型システム用に開発したICA(Integrated Communication Adapter)方式を採用したこと,(2)高速化対応として,1984年からサービス開始したスーパーディジタル専用線を直接収容し高速計算機間通信を実現したこと,またINSネット等の網サービス開始に合わせてこれら回線を直接収容する用品を準備したこと,(3)システム高信頼化対応として,高速光ループにより複数ホスト計算機と接続する方式を採用し,CCP故障に対してCCP完全群予備切替方式を実現したことである.