公開日:2003年5月13日
最終更新日: 2023年7月31日
米国GE社の大型コンピュータGE635(後にGEがコンピュータ事業をHoneywell Information Systems(HIS)社に売却したために,H6000シリーズと改名)を1970年に東京芝浦電気が国産化したコンピュータ.1970年にはサブアセンブリ輸入・国内組立/テストを行ったTOSBAC-5600/10,30,50の出荷が始まり,順次自製化率を高め,1973年に完全国産化を達成したモデル160/160Eを発売するに至った.国産化の過程では,当時まだ珍しかった主記憶装置のIC化を独自で行ったり,HIS社と共同でPL/Iコンパイラのブートストラップ手法による開発を行った.このPL/Iコンパイラのブートストラップは,MITのMULTICSで採用されていたものをTOSBAC-5600に適用したものであった.