日本電気は1987年2月,パソコンの周辺装置として,圧電型印字ヘッド搭載の日本語ドットシリアルプリンタNM-5020を発表した.
NM-5020は,従来の電磁型印字ヘッドに代えて高速性に優れたピエゾヘッドを世界で初めて実用化したものである.積層圧電アクチュエータ素子の微小振幅を拡大して直接印字ワイヤを駆動するため印字部の軽量化が図られ,このクラスのプリンタで最高速の110字/秒(日本語)を達成した.
また,圧電アクチュエータ素子はエネルギー変換効率が高いため,印字ヘッドの発熱・消費電力が少ない.
| 印刷方式 | ドットインパクト方式 |
|---|---|
| 文字の種類 | 英数カナ,漢字JIS第1,2水準 |
| 印字ヘッド | 24ピン(24×2 千鳥配列) |
| ドットピッチ | 縦横とも1/180インチ |
| 改行間隔 | 1/6,1/8インチ,および1/120,1/180インチ単位可変 |
| 複写能力 | オリジナル含め 3枚 |
| 印字速度(字/秒) |
|
| 用紙幅 |
4.5〜15.5インチ カット紙の場合110〜364mm(B4) |
| 外形寸法(mm) | 585(W)×375(D)×163(H) |
| 重量(kg) | 18 |


