1995年にサンプル出荷が開始された2.5インチ磁気ディスク装置である.その記憶容量は,2.5インチとしては世界最大(当時)となる1.35ギガバイトであった.
当時は,PCの小型化,高性能化の進展,MicrosoftのWindowsの普及,あるいはマルチメディアの進展に伴う動画や音声情報の増加などにより,PCで処理するデータ量が急速に増加していたことから,より小型で記憶容量の大きい記憶装置の要求がさらに強くなっていた.この要求に応えるために,高密度化技術の駆使,PRML(Partial Response Maximum Likelihood)信号処理の採用,フォーマット効率向上などによって,大容量化を実現した.
なお,MK2720FBとMK2720FCの相違は,インタフェース周りだけであり,前者がSCSI-2インタフェース,後者がFast ATAインタフェースに対応をした.
| 記憶容量 | 1.35GB | |
|---|---|---|
| ディスク枚数 | 5 | |
| インタフェース | SCSI-2(MK2720FB) Fast ATA(MK2720FC) |
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| 平均シーク時間 | 13ms | |
| 回転数 | 4,200rpm | |
| 転送速度 | SCSI-2 | 同期モード 10MB/s 非同期モード 6MB/s |
| Fast ATA | PIOモード4 16.6MB/s DMAモード2 16.6MB/s |
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| バッファサイズ | 128KB | |
| 外形寸法 | 厚さ19×幅70×奥行100 mm | |
| 重さ | 220g | |

