【富士通】 MAF3364/MAG3182/MAG3091磁気ディスク装置

MAF3364 / MAG3182 / MAG3091は,従来のMRヘッドに比べ高出力なGMR(Giant Magneto-Resistive)ヘッドを搭載したハイエンドシステム向け3.5 インチ型磁気ディスク装置(Allegro-5シリーズ)の高速回転版(Allegro-5E/5LE)として開発され,1999年1月に出荷が開始された.

GMRヘッドの導入により最大36.4ギガバイト(GB)の記憶容量を実現し,毎分10,000回転の高速なディスク回転により,当時の磁気ディスク装置として最高クラスの44.7メガバイト/秒(Ultra-2 SCSIインタフェース)の最大内部データ転送速度を達成した.なお,同時に出荷された毎分7,200 回転のMAE3182 / MAE3091の2機種は,1インチ厚でそれぞれ18.2ギガバイトと9.1ギガバイトの記憶容量をもっていた.

高速回転の磁気ディスク装置には,耐熱性や信頼性の高いヘッドが必要とされる.新たに開発された高耐熱の反強磁性材料(PtMn系)を用いたGMRヘッドは,これらの要求に応えるものであった.同時に出荷を開始したデスクトップパソコン内蔵用磁気ディスク装置「MPD3XXXATシリーズ」6機種にもGMRヘッドが採用され,すでに出荷されていたGMRヘッド搭載のノートパソコン用 2.5インチ型磁気ディスク装置を含め,同社の磁気ディスクの最新モデル全機種にGMRヘッドが搭載されることになった.


  
MAF3364磁気ディスク装置