【富士通】 MAC3091/MAC3045磁気ディスク装置

MAC3091 / MAC3045は,同社はじめての毎分10,033回転の磁気ディスク装置で,メインフレーム,ワークステーションの高速化に対応した高性能磁気ディスク装置として,1998年3月に出荷が開始された.

アクセス速度を向上させるため,ディスク回転数の増大と共に,SCSIを更に高速化したULTRA SCSIインタフェースへの対応が図られた.その結果,MAC3091 / MAC3045は,当時の磁気ディスクとして最高クラスの27.5メガバイト/秒の最大内部データ転送速度を達成した.また,高性能MR(Magneto-Resistive)ヘッドの搭載,新方式の信号処理技術,高速・高精細ポジショニング機能の採用により,MAC3091が9.1 ギガバイト, MAC3045が4.5 ギガバイトの記録容量を実現した.これらの機種は,同社のエンタープライズ用磁気ディスク装置(Allegroシリーズ)の高速回転版(Allegro-4LE 等,Allegro-xxEと記述される装置)として,後日シリーズ化された.

なお,MAC3091 / MAC3045のディスク径は95mmであり,毎分10,000回転を実現するために,振動を低減する様々な工夫が施された.しかし,次世代の装置(Allegro-5E)からは,さらなるディスク回転数の増大に伴う発熱と振動を抑えるために,外形は3.5インチ型であるが,内蔵するディスクサイズの小径化(通常の95mmに対して84mm)が図られた.