三菱電機は, 1985年に製品化した8インチ固定磁気ディスク装置で,薄膜ヘッドの搭載により,高記録密度を実現し,408メガバイトの大記憶容量を可能にした.
この装置は,以下の特長を持っていた.
- 薄膜ヘッドと塗布円盤を組み合わせ,更に2-7 RLLC(Run Length Limited Coding)変調方式を採用し,14,100BPIを達成.
- 主流であるSMDインタフェースに診断機能を充実させ,使いやすいインタフェースとしている.
- 1.81メガバイト/秒の高速データ転送が可能.
- 装置を小型化し,19インチラックに並列2台実装可能.
- 5年間または20,000時間のいずれか早く到達した時点まで,無保守・無点検を可能とする高信頼度設計.
| 装置記憶容量 | 408.5MB |
|---|---|
| 面容量 | 31.43MB |
| トラック容量 | 30,720byte |
| 円板枚数 | 8 |
| 記憶可能面数 | 13 |
| シリンダ数 | 1,023 + 1CE |
| 記録方式 | 2-7 RLLC |
| ビット密度 | 14,100bit/inch |
| トラック密度 | 1,000トラック/inch |
| データ転送速度 | 14.52Mビット/秒(1.815Mバイト/秒) |
| 位置決め時間 | 最小4ms,最大37ms,平均20ms |
| 回転待ち時間 | 平均8.47ms |
| 回転数 | 3,544rpm |
| 外形寸法(幅×高×奥) | 216mm×259mm×650mm |
| 質量 | 38kg |


