【三菱電機】 M2883 固定磁気ディスク装置

三菱電機が1978年に発表した小形コンピュータ用の固定磁気ディスク装置である.IBM社がシステム32,34等に組み込んだもの(モデル62ギガV)に相当する装置であり,相当品の中では,国産最大の80.8メガバイトまで記憶容量を拡張できるようになっていた.しかも,2.43メガバイトの固定ヘッドをオプションとして付加でき,単一装置で大容量ファイルと高速処理用記憶装置を同時に備えていた.また,コンパクトでメンテナンスフリーなどの特長も持っており,オフィスコンピュータ,ミニコンピュータなどの広範囲なシステムの外部記憶装置として使われた.

この装置は,以下の特長を持っていた.

  • 最小13.4メガバイトから最大80.8メガバイトまでの4つのモデルがあり,用途に応じた記憶容量の選択が可能である.
  • 可動ヘッドの他に固定ヘッド(0.81メガバイト及び2.43メガバイト)の取り付けも可能である.
  • 電源を内蔵しつつも小形化を図り,19インチの標準ラックに装着可能である.
  • 完全密閉構造の採用により,塵埃によるディスク面の汚れがなく定期保守も不要である.
M2883 固定磁気ディスク装置の主な仕様
装置記憶容量 13.4MB(モデル10),26.9MB(モデル20),
53.8MB(モデル30),80.8MB(モデル40)
固定ヘッド部:0.81MBまたは2.43MB
トラック容量 20,160 byte
記録方式 MFM
ビット密度 6,060 bit/inch
トラック密度 可動ヘッド 286トラック/inch
固定ヘッド 33.3トラック/inch
データ転送速度 996 KB/s
位置決め時間 最小10ms,最大75ms,平均38ms
回転待ち時間 平均10.12ms
回転数 2,964rpm
記憶媒体 円板直径 14inch
円板枚数 1〜4
ヘッド数 可動ヘッド 2〜12
固定ヘッド 0〜40
サーボヘッド 1
外形寸法 451mm×178mm×610mm
質量 30kg

  
M2883 固定磁気ディスク装置