作成年 | 1964年他 |
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作成者 | 日本アイ・ビー・エム(株)他 |
所有者 | 日本アイ・ビー・エム(株) |
史料所在地 | 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21 日本アイ・ビー・エム(株) 本社事業所 広報 |
公開情報 | 原則非公開(応相談) |
照会先 | 広報:川上陽平 Yohei.Kawakami1@ibm.com または,須山和彦 SUYA@jp.ibm.com |
1964年の東京オリンピックには,汎用機で構成された本邦初のオンライン情報システムが使用された.8台の計算機による複合システムで,その中核はデータ送受信用の小型機とデータ処理用の中型機のdirect-coupleの2系列で,2台のディスクを共用したdual systemであった.
電電公社のデータ通信開始前であり,日本では初物ばかりであったが,数々の創意工夫やbreakthroughにより,障害対策を含む複雑な制御プログラムを始め,当時としては大規模な開発が行われた.多種多様の詳細速報がリアルタイムで生成・提供され,また全競技記録集を閉会式直前に完成させている.
開発の効率化と品質確保のために標準化・共通化や文書化が行われ,進捗も計算機により管理された.この成功は,日本におけるオンラインシステムの普及と,プログラミング技術の進歩に貢献し,チームによるシステム開発の先駆となった.各種速報(競技成績詳細表等)の他に,開発の中間成果物である詳細設計書,各種開発管理資料および論文や記事・写真が遺産の中に含まれている.急速に普及したオンライン情報システムの黎明期における開発技術の実態を伝える貴重な情報処理技術資料.