FACOM6715D

FACOM6715D内観写真

FACOM6715D内観写真


FACOM6715D外観写真

FACOM6715D外観写真


製造年 1993年
製造者 富士通(株)
所有者 富士通(株)
史料所在地 〒410-0396 静岡県沼津市宮本140 富士通(株)沼津工場
公開情報 原則非公開(応相談)
照会先 総務部
Email: fj-archives-history@dl.jp.fujitsu.com

 初期のレーザ書き込みによる乾式電子写真方式を採用した日本語ラインプリンタ装置.それまでのラインプリンタは活字を使ったインパクト方式が採用されており,印字可能な文字は英数字とカタカナに限定されていた.
 同機発売(1980年)の前年に富士通は日本語を標準的に扱うためのアーキテクチャ「JEF(Japanese processing Extended Feature)」を発表,従来の英数字・カナ仕様を拡張することにより,システムの互換性と拡張性を可能とした.
 本装置は「JEF」システムを支える出力装置として開発され,日本語処理に求められる自在な表現力と普及のための高いコストパフォーマンスを実現した.
 また,帳票フォーマットと印字データを別々に管理し重ねて印刷するフォームオーバレイ機能などにより,帳票設計の柔軟性を向上した.
 印刷技術としては,乾式電子写真方式に加え,富士通が独自に開発した非接触フラッシュ定着方式を採用することにより,印刷用紙に与える機械ストレスや熱ストレスを軽減,タック紙やメールシール紙,カード媒体などの多様な媒体に印刷が可能となった.
 本装置に続き,1981年には下位機種のFACOM6716D,1982年には上位機種のFACOM6700Dが逐次開発され,シリーズ化が図られた.