USAC-1010

オフコン初期の普及に貢献したUSAC-1010

オフコン初期の普及に貢献したUSAC-1010


製造年 1966年
製造者 ウノケ電子工業(株)(現・(株)PFU)
所有者 (株)PFU
史料所在地 〒929-1192 石川県かほく市宇野気ヌ98-2 (株)PFU本社
公開情報 限定公開(要予約)
照会先 総務部 Tel.076-283-1212 

 1963年に初号機が製造された,オフコン初期の普及期の1つの原型となったモデルである.当時の超小型電子計算機(価格550万円~)に属し,地方自治体業務や計算センタ業務等小規模バッチ処理向けに広く利用され,当時の事務の近代化に貢献した.
 本機には使いやすさの工夫として,カナ文字や英文字,特殊記号などを計算機から指示できるようになっており,日常の事務処理に向いていた.また,従来中型機以上で使用されていた光電式紙テープ読取機や高速度紙テープ穿孔機を装着し処理能力を向上させていた.
 地方自治体納入先では富士吉田市役所が行政事務近代化のパイオニアとして最初のユーザとなり,以降多くの自治体に導入された.
 主な仕様は次のとおり.
(1)命令数は35種(命令体系はUSAC-3010を踏襲,条件付きジャンプ命令7種,6桁/語)
(2)250kHz-Dynamic論理回路を使い加減算速度は1.25ms
(3)主記憶にコアメモリを採用(基本200語,最大1,000語)
(4)日常の事務処理指向(カナ文字,英文字,特殊記号をパンチ/プリント)