MARS-101

MARS-101端局装置(手前)と中央装置の一部(奥)

MARS-101端局装置(手前)と中央装置の一部(奥)


MARS-101中央装置群

MARS-101中央装置群


製造年 1963年
製造者 (株)日立製作所
所有者 国立科学博物館
史料所在地 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館
公開情報 公開中
照会先 情報・サービス課 Tel.03-3822-0111 https://www.kahaku.go.jp/

 国鉄(現・JR)最初の座席予約システムMARS-1の後継として,全国の多数の列車の座席指定券の予約・印刷から審査・統計までを含めた予約関連業務全般のコンピュータ化を実現した,日本初の本格的なオンラインリアルタイムシステムである.
 中央装置は東京秋葉原駅に建築された建物に1963(昭和38)年に設置され,翌1964(昭和39)年2月23日より使用が開始された.当初は4列車分の2,400座席からスタートし,翌年3月には72列車32,000座席を扱えるようになった.10月にはMARS-102も稼働し,MARS-101と合わせて238列車13万座席を扱えるようになり,「みどりの窓口」が設けられた.
 システムは,駅などの窓口に置かれた操作盤・印刷機などの端局装置と,電信交換機・送受信制御装置・統制処理装置・座席ファイル用磁気ドラムと制御装置・磁気テープ装置と制御装置などの中央装置からなる.処理装置はHITAC-3030である.システムはMARS-1と同様に二重化されているため複数台あったが,保存されているのはその一系統である.