地球シミュレータ

2002年当時のシミュレータ棟見学窓からの様子

2002年当時のシミュレータ棟見学窓からの様子


2002年4月ニューヨーク・タイムズ紙に“Computonik”として掲載された写真

2002年4月ニューヨーク・タイムズ紙に“Computonik”として掲載された写真


CPUモジュール

CPUモジュール


MMUモジュール

MMUモジュール



運用開始 2002年3月
開発者 宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構),日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構),
海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構),日本電気(株)
所有者 海洋研究開発機構
史料所在地 〒236-0001 神奈川県横浜市金沢区昭和町3173-25 海洋研究開発機構 横浜研究所
公開情報 限定公開(応相談)
照会先 【地球シミュレータについて】
付加価値情報創生部門 地球情報基盤センター 計算機システム技術運用グループ
Tel.045-778-5770 https://www.jamstec.go.jp/es/
【見学について】
海洋科学技術戦略部 広報課 Tel.046-867-9069

 地球シミュレータは地球温暖化や地殻変動の研究など地球規模でのシミュレーションを目的に旧・宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構),旧・日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構),旧・海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)の3法人によって開発され日本電気が製造を担当して2002年3月に運用を開始した.2002年6月にLINPACKベンチマークで実効性能35.86テラFLOPSを記録してスーパーコンピュータの計算性能の世界ランキングであるTOP500でトップを獲得し以後5期連続でトップの座を占めるとともに,信頼性の高いシステムとして稼働直後から実アプリケーションプログラムの実行に高効率の計算能力を発揮し,内外に大きな衝撃を与えた.
 地球シミュレータは640台のPN(Processor Node)を640×640の単段クロスバネットワークで結合した分散メモリ型並列計算機である.
 各PNはピーク性能8ギガFLOPSのベクトル型計算プロセッサ(AP: Arithmetic Processor)8台が主記憶装置16ギガバイトを共有する共有メモリ型並列計算機である.システム全体ではAPが5,120台でピーク性能40テラFLOPS,主記憶容量10テラバイトとなる.
 ピーク性能に対する実測性能比はLINPACKベンチマークで87.2%,大気大循環コード(AFES)で64.9%と実効性能比が非常に高いのが特徴である.
 地球シミュレータは地球温暖化予測や地球内部変動研究等の海洋地球科学分野をはじめさまざまな分野の研究で大きな成果を上げており,2015年3月からは第三世代のシステムになっている.