ETL Mark II

ETL Mark II 操作卓

ETL Mark II 操作卓


ETL Mark IIリレーユニット

ETL Mark IIリレーユニット


製造年 1955年
製造者 電気試験所(現・産業技術総合研究所)
所有者 国立科学博物館
史料所在地 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館
公開情報 公開中
照会先 情報・サービス課 Tel.03-3822-0111 https://www.kahaku.go.jp/

 我が国における計算機研究開発の初期に開発された実用大型継電器(リレー)式計算機である.リレーとは電磁石を使った電磁式のスイッチのことで,リレーを用いた計算機の研究は,1935年頃から国内でも始まった.電気試験所では試作機ETL Mark Iを1952年に製作し,その大型実用機としてETL Mark IIを駒宮安男や末包良太らが1955年に完成させた.制御方式は将棋倒し方式と呼ばれた方法で,前段のリレーの動作完了信号により次段のリレーが動作を開始する完全な非同期式である.内部2進,1語40ビット,データ用の内部記憶容量200語,リレー約22,000個を使用している.遺産はリレーユニットの一部(2台),操作卓とプリンタからなる.