大型プロジェクト超高性能電子計算機開発スタート

「超高性能電子計算機の開発」は,通産省が工業技術院電気試験所の5年間の大型プロジェクトの一環として,1971年までにIBMシステム/360を超えるコンピュータを完成させることを目指してスタートさせたものである.集積回路,タイムシェアリング,かな文字の読み取りといった技術開発も視野に入れて,5年間で総計100億円が投じられた.そのうち,15億円は電気試験所に割り当てられ,85億円は,日立,日本電気,および,日本ソフトウェアへの委託分となった.ハードウェアのうち計算機本体の大部分は日立へ,集積回路は日本電気へ,ソフトウェアのうち共通部分は日本ソフトウェアへ委託された. 通産省としては,このプロジェクトを機に,日立,日本電気,富士通のアーキテクチャの共通化を図ろうとしていた.しかし,電電公社のプロジェクトのように開発後の製品を通産省が買い上げるわけではないため,共通化の合意には至らず,各社別々のアーキテクチャで開発を進めることになった.