タイガー計算器 No.59

タイガー計算器  No.59

タイガー計算器 No.59


製造年 1924年
製造者 大本鉄工所(現・タイガー計算器(株))
所有者 国立科学博物館
史料所在地 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館
公開情報 公開中
照会先 情報・サービス課 Tel.03-3822-0111 https://www.kahaku.go.jp/

 我が国において開発,製造された手回し式計算器として早い時期のもので,保存状態も良い.大本鉄工所の大本寅治郎は手回し計算器を国産化して,1923(大正12)年に虎印計算器として発売した.しかし国産の機械は信用のない時代であり,販売は芳しくなかった.そこで名前をタイガー計算器に変えたところ,好評を博すようになったと伝えられている.1960年代後半に電子式の卓上計算機が登場するまで,銀行,工場や科学研究など社会のさまざまな場面で用いられた.本器は創業後間もない1924(大正13)年製の手回し式計算器であり,当時の技術レベルを知ることができる史料である.
 手回し式計算器とは,機械本体についているハンドルを手で回して歯車を回転させ,加減乗除算を行うもので,本器は9桁と8桁までの計算で13桁までの表示が可能である.