MARS-1

MARS-1中央処理装置

MARS-1中央処理装置


MARS-1中央制御盤

MARS-1中央制御盤


MARS-1中央入出力装置

MARS-1中央入出力装置


製造年 1959年
製造者 (株)日立製作所
所有者 東日本旅客鉄道(株)
史料所在地 〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
公益財団法人 東日本鉄道文化財団 鉄道博物館
公開情報 公開中(中央処理装置のみ)
照会先 公益財団法人 東日本鉄道文化財団 鉄道博物館 Tel.048-651-0088
http://www.railway-museum.jp/

 国鉄(現・JR)の座席予約システムMARS-1(Magnetic- electronic Automatic Reservation System 1)は,1950年代後半に国鉄鉄道技術研究所(現・鉄道総合技術研究所)の穂坂衛らにより研究開発され,1958年に日立製作所に発注され製作された.1959年に東京駅の電算室に中央装置が設置され,これを用いて1960年より東京−大阪間の特急列車の座席予約業務が開始され,世界初の列車座席予約システムとなった.当初,特急4列車,3,600座席の15日分を対象とし,窓口装置は東京駅,上野駅をはじめとした東京周辺の9カ所に設置されて予約業務が行われ,窓口の混雑が緩和された.さらに,1961年には名古屋駅,大阪駅にも設置されサービス範囲が拡大された.
 中央処理装置は座席用ファイルに60万ビットの磁気ドラム記憶装置を持ち,2組の演算制御回路部を照合させながら動作させる方式を採用した.また磁気ドラムを遅延線レジスタとして使用する方式を用いて,使用トランジスタ数を大幅に削減し高信頼度を確保した.このように,国産の電子計算機技術が座席予約システムへ十分応用できることが実証されたため,国鉄は全国の列車を対象とした座席予約業務のシステム化を決定.1964年に後継システムMARS-101が開発され,翌年MARS-102を配備したみどりの窓口が新設され全国にサービスが展開された.