H-8564磁気ディスク駆動装置

H-8564 磁気ディスク駆動装置

H-8564 磁気ディスク駆動装置


製造年 1967年
製造者 (株)日立製作所
所有者 (株)日立製作所
史料所在地 〒140-8574 東京都品川区南大井6-26-1 大森ベルポートA館 (株)日立製作所内
公開情報 原則非公開(応相談)
照会先 https://www.hitachi.co.jp/products/it/portal/museum/

 H-8564磁気ディスク駆動装置は,日立製メインフレームHITAC 8000シリーズ用に開発された.日立初の自社開発製品であり,その後の同社の磁気ディスク事業の基となった.
 装置当たりの記憶容量は7.25メガバイト,平均アクセス時間は75ms,データ転送速度は156キロバイト/秒である.記録媒体には14インチ塗布形円板6枚よりなるディスクパックの構造を採用した.最上部/最下部の円板は片面を使用し,磁気ヘッドは10本搭載した.また,ディスクの回転位置検出には,最下部の下に付加したアルミ円板に切り欠きを設け磁気トランスデューサにて検出し,トラックの先頭を示すインデックス,トラックの区切りを示すセクタ等を検出した.アクチュエータの駆動には,油圧機構を用いオープン制御での位置決めを行った.記録変調方式はダブル周波数を用いたFM方式を採用し,クロックビット/データビットを交互に配置し,データビット位置での磁化反転有無により“1”ないし“0”の判別を行っていた.
 本装置はIBM2311ディスク装置と媒体互換性を持ち,ディスクパックの相互付け替えが可能であった.