製造年 | 1967年 |
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製造者 | ウノケ電子工業(株)(現・(株)PFU) |
所有者 | (株)PFU |
史料所在地 | 〒929-1192 石川県かほく市宇野気ヌ98-2 (株)PFU 本社 |
公開情報 | 原則非公開(応相談) |
照会先 | 総務部 Tel.076-283-1212 |
当時としては低価格(600〜800万円クラス)を実現した中小企業向けデータ処理用のトランジスタ式商用小型コンピュータである.1962年に1号機が出荷された.当時はまだ試用段階であったコアメモリ(ウノケ電子製)が標準採用された.
本機には低価格で使いやすさを目指したオフコンの源流らしい次のような工夫が盛り込まれていた.プログラミングの効率性を高め,ハードウェアの大幅な削減を図るために,コアメモリにはシーケンスカウンタ,インデックスレジスタ,バッファレジスタを格納する方式が採られた.また,搬入性を高め,オフィス設置を容易にするために,電源ユニットを分離して本体の上部に搭載する構成とし,重量の分散が図られた.さらに,コンソール卓(本体横の筺体)は,本体の操作に加え,プログラムデバッグ時のレジスタ内容の表示等にも使われ,より細かい制御は,キーボードとプリンタを利用することで,スイッチ・ランプを極力少なくし,部品コスト削減と構成機器の簡素化が図られた.
主な仕様は次のとおり.
(1)数値は10進9桁で表現され,それを1ワードとした
(2)命令数は40
(3)250kHz-Dynamic論理回路を使い加減算速度は1.6ms
(4)主記憶にコアメモリを採用