製造年 | 1968年 |
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製造者 | 三菱電機(株) |
所有者 | 三菱電機インフォメーションネットワーク(株) |
史料所在地 | 〒247-8520 神奈川県鎌倉市上町屋325 三菱電機インフォメーションネットワーク(株) |
公開情報 | 原則非公開(応相談) |
照会先 | プラットフォームソリューション部 Tel.0467-40-2864 |
MELCOM81は三菱電機が開発した中小企業向けの小型コンピュータで,1968年に発売開始した.特長は,約650mm幅の大型帳票を印刷でき,さらに用紙台を分割使用すれば,連続帳票と単票とを同時に装着して元帳処理を可能としたことである.
演算装置は電卓と類似の10進補正機能付きの1ビット演算装置で,回路素子はトランジスタとダイオードで構成した.また,記憶容量6キロバイトの磁気ディスク装置を主メモリとしている.磁気ディスクはメモリとしては低速であるが,コストが廉価なため採用した.プログラム言語は機械語(COOL)で,低速メモリでも十分な処理性能を実現するため,メモリ番地は10進アドレスとした.また,演算方式は2進化10進法で,1語は12桁+符号,制御方式は3アドレス方式とし,複合命令も採用して,事務処理演算を1命令で完了できるようにしている.ただし,処理できるデータが数値データのみで,コンピュータとしては電子式会計機の範疇の機種とも言える.
MELCOM81のカタログには「オフィスコンピュータ」という語が使われており,これがその後に定着した「オフコン」の名称の由来となった.