製造年 | 1978年 |
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製造者 | (株)日立製作所 |
所有者 | 国立科学博物館 |
史料所在地 | 〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館理工資料庫 |
公開情報 | 限定公開(応相談) |
照会先 | 理工学研究部 https://www.kahaku.go.jp |
ベーシックマスター MB-6880は,萌芽期のパソコンの代表的な製品で,1978年9月に発表された.
CPUは8ビットのHD46800で,4キロバイトマスクROM 2個にモニタおよびBASICが搭載されていた.RAMは4キロバイトを標準装備し,最大32キロバイトまで拡張が可能であった.複合映像信号または日本標準方式準拠テレビ信号のビデオインタフェースを内蔵し,専用の12型キャラクターディスプレイのほか,家庭用テレビにも接続することができ,横32文字×縦24行(768文字)の表示が可能であった.
BASICや機械語によるプログラミングはもちろん,カタカナによる音階でプログラムした曲を内蔵スピーカーで演奏させたり,標準装備のグラフィックモードによってゲームのプログラムを実行したりすることができた.外部メモリとして市販のカセットテープを接続することができ,記録したプログラムをファイル名で呼び出すことが可能であった.
当時はまだパソコンという呼称が普及しておらず,本機も「日立マイクロコンピューター ベーシックマスター」という名称で販売された.翌年後継機が発売されてからは,「ベーシックマスター レベル1」と呼ばれるようになった.