製造年 | 1963年頃 |
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製造者 | 三菱電機(株) |
所有者 | 国立科学博物館 |
史料所在地 | 〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館理工資料庫 |
公開情報 | 限定公開(応相談) |
照会先 | 理工学研究部 https://www.kahaku.go.jp |
MELCOM 1101は,1960年に完成した三菱電機最初のディジタルコンピュータであり,科学技術計算を主たる目的としていた.1語33ビット,スタティック論理,2進直列,ストアードプログラム式のコンピュータで,全回路トランジスタ化されていた.論理回路素子として,ゲルマニウムトランジスタ約3,500個,ゲルマニウムダイオード約4,000個を使用.メモリには,回転数3,600rpmの遅延線形磁気ドラムを使用し,容量は約4,000語であった.
入力動作,出力動作,演算の制御はすべて独立しており,同時動作によって処理時間を大幅に短縮した.さらに,乗除算やシフト,ノルマライズなどの演算と,加減算や判断などを同時に実行し,演算時間も短縮するように工夫されていた.
さらに,ビルディングブロック方式の採用により,演算高速化装置(FLORA),微分解析用付加装置(DDA)などを付加することによって機能を大幅に増大することができるようになっていた.
本計算機は,1963年から学習院大学で使用され,1976年に国立科学博物館に寄贈された.