構造化プログラミング言語SPL

SPL開発用ドキュメントとマニュアル

SPL開発用ドキュメントとマニュアル


製造年 1977年他
製造者 (株)日立製作所
所有者 (株)日立製作所
史料所在地 〒319-1293 茨城県日立市大みか町5-2-1
(株)日立製作所 社会ビジネスユニット 制御プラットフォーム統括本部 大みか事業所
公開情報 原則非公開(応相談)
照会先 大みか事業所 技術部 Tel.0294-53-1111
https://www.hitachi.co.jp/products/it/control_sys/portal/
(総合お問合せ)

 SPLは大規模組込型システムアプリケーションソフトウェアの信頼性・保守性の大幅向上を図るため,日立制御用計算機HIDIC 80の新世代高級言語として1970年代中期に開発されたものである.
 開発は1975年3月にスタートし,第1版を1976年10月に完成した.米国国防総省でも同様な狙いを持ち,その後Adaと呼ばれた言語の開発が進められていたが,これに数年先行して実用化された.
 現在まで,鉄鋼制御システムや列車制御システムをはじめとして,国内外約2,700の各種制御システムの開発に適用されてきた.
 SPLはトップダウン(階層)型の構造化プログラミングが行え,各階層では抽象化された概念を自然語風に記述でき視覚性と自己説明性を高めている.
 また,データ部と処理部を分離し,データ部はシステムで一元管理し個々の処理部では宣言なしで参照可能とし,共通データの重複管理ミスに伴う不具合の根絶が図られた.このほか,不具合要因を後工程に持ち込ませないような種々の機能や設計意図が製作現場に直接届くようにするメカニズムを通してソフトウェア生産プロセス全体の高品質化も図られた.こういうことからこの言語はSoftware Production Language:SPLと名付けられた.
 なお,生成オブジェクトはすべて再入可能にし,動作タイミングに伴う不具合の根絶も図られた.