NEACシリーズ 2200モデル50

NEACシリーズ2200モデル50

NEACシリーズ2200モデル50


製造年 1966年
製造者 日本電気(株)
所有者 片柳学園(東京工科大学・日本工学院)
史料所在地 〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1 片柳学園(東京工科大学・日本工学院)
公開情報 原則非公開(応相談)
照会先 東京工科大学 研究協力課 Tel.042-637-1163

 NEACシリーズ2200は,下位機種から上位機種まで同一アーキテクチャで統一し,データ処理量の増大を上位機種への移行によって対応でき,プログラム資産も継承して使用できるというワン・マシンの概念を実現した.日本電気(NEC)は,1965年5月にモデル100,200,300,400,500の5機種を発表し,1966年8月に小型のモデル50,1968年11月には最上位機のモデル700を追加した.モデル50はプログラム,中央処理装置,入出力装置がNEACシリーズ2200の各モデルと互換性があった.また,コアメモリやICの全面採用,日本語コボルも世界で最初に採用するなど各種の新技術を使用していた.記憶容量は,4キロ字から16キロ字まで使用でき,周辺装置は磁気テープ装置や磁気ドラム装置などに加え,ディスクパック装置を採用しており,多量のデータをランダムアクセス処理できた.入出力用タイプライタにはNEACライターを32台まで接続することができた.伝票処理業務にも,伝票の事後処理としてのバッチ処理にも使用でき,小回りのきくデータ処理を高い効率で行えた.
 現在,磁気ディスク装置,磁気テープ装置を含むモデル50システム一式が片柳学園に保存されている.